プライム・デザイン

シェルター(住居)とは、
物理的な大きさ、経済性、耐久性、安全性に関する
人間の唯一最大の要求にちがいない。
にもかかわらず、科学的な配慮は後回しにされてきた。

構造を科学的に解決したならば、
都市は、これほど非経済的で醜い建物で
覆われていなかっただろう。

蒸気機関から燃料電池までの
あるいは、
ライト兄弟の複葉機からジャンボジェット機までの
1世紀間に蓄積された包括的な解決法を住居に転用すれば、
人間の唯一最大の要求に応えることができるだろう。

住居の軽量化と電子化は、
不況にあえぐ自動車産業と航空機産業が担うだろう。

移動する量産型自律的シェルターは、プライム・デザインの対象である。
さもなくば、
建築家が個別にデザインする高額な土地付き住居は、
つねにサブ・プライムの対象になるだろう。