2種類の more with less

経済人が策定する人件費の削減は誰かの犠牲によって達成されるかぎり、
古典的な合理化である。
製造工程の省力化に関する発明によるコスト削減策は、
予測可能なロジスティックで達成される more with lessである。

テンセグリティ・ジオデシック構造の分割数の増加に関して、
理論的には限界はない。
もちろん、より多くの機能を提供する際の予測可能なロジスティックにあるが、
構造が大きければ大きいほど、
分割数の増加に伴って部材の局所的な扱いがより簡単になる。
この分割数の増加によって、製造コストやアセンブルコストの<級数的な削減>を達成し、
同時に、システムからリダンダンシーを理論的にも排除できる。

つまりテンセグリティ構造の半径の増加に伴う単位体積あたりの
劇的な製造コスト削減において、
社会的経済的な犠牲は伴わない。
これこそが、予測不可能な more with lessである。

この予測不可能なmore with lessを達成した分割方法によって、
テンセグリティ・ジオデシック構造の構成要素のデザインは、
つねに同型のユニットの増加をもたらす。

articulationという原理と原理と調整を果たすためにのみ、
デザインという物理的次元が与えられるとも言える。

コスト削減によって構造のプライム・デザインが犠牲になる場合は、
発見されるべき more with lessも犠牲にされていると考えて良いだろう。