月別アーカイブ: 2010年8月

シナジェティクス理論とデザインサイエンス戦略

これまでの基本的な知識の習得は
理論的なアイデアだけを学ぶことに始終するが
シナジェティクス講座は
基礎理論を学ぶカリキュラムではない。

真の理論は実践に適用して生き残った結果である。
理論を実践で経験しないシナジェティクス原理は存在しない。

同時に、デザインサイエンス講座は応用技術の習得を意味しない。

シナジェティクスなきデザインサイエンスも
デザインサイエンスなきシナジェティクスも
時代遅れである。

このカリキュラムをもしプラグマティズム (Pragmatism) のイギリス経験主義に分類するなら、
読書以上の経験が獲得されていないばかりか
シナジェティクスの思考言語(thinktionary)のユーザではないだろう。

短命化(エフェメラリゼーション)

〈不可視〉のテクノロジーの発展における発明家の役割は、
機能的性能の一定の増加量を達成するために投入される素材の一単位体積
または重量、単位エネルギーあたり、
そして、単位の労働時間および生産システムの維持管理に要する時間あたりで
遂行される仕事において
絶えずその量と質を高めていく。

この複雑な過程をバックミンスター・フラーは漸進的な短命化(エフェメラリゼーション)と呼んでいた。

現在の人類が短命化(エフェメラリゼーション)に
総人口の1%も関わっていないのは
その教育プログラムが意図的に不足させられているからだ。

発明がお金もうけの手段として発明家さえも搾取できたのは、
国家や企業が設備投資と引き替えに特許制度の出願人から
発明家の知的財産権を譲渡する場合
短命化による膨大な収穫を非公開のままで
独占できたからである。

発明は無限に存在する。
宇宙の原理は無限に存在することは科学的に否定できなかった。

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参考文献:
この歴史的で包括的なエフェメラリゼーションについては
『クリティカル・パス』(バックミンスター・フラー著、梶川泰司訳 白揚社 2007)
に真実が述べられている。

道具というmore with lessing

道具とは、生存には不可欠だが
断続的にしか利用されない機能を
身体から分離して拡張したものであるが、
人類の意図的な道具の開発にmore with less
は滅多に利用されない。

あらゆる道具は、
有機体生命の成長計画に不可欠な機能を担う部分としてのみ
宇宙に存続できるのである。

記憶力と思考力を
コンピュータに分離拡張しながらも
依然人類の家と事務所は
昼と夜にはそれぞれ利用されていない。

人間の住居に支払うコストと金利は
宇宙的生存には不向きである。

家(shelter)を買う習慣は、哺乳類では人間だけだ。

シナジェティクス入門講座 後期講座開始(2010年10月〜)

シナジェティクス研究所が2006年から毎年開講する
シナジェティクス入門講座(前期後期各6ヶ月間)では〜
『コスモグラフィー』(シナジェティクス原論ーバックミンスター・フラー著、梶川泰司訳 白揚社 2007)
で言及されるすべてのシナジェティクス・モデルを再現する。

概念を視覚化できる包括的なシナジェティクスモデルは
自然の数学的座標システムの再発見をもたらすだろう。

同時に、
現在の科学が多くの人間の理解を遠ざけることで
標準化した数学的座標システムを無効にする劇的な場面に遭遇することになるのであるが、
科学と工学そして教育の欠点を発見することなくして
シナジェティクスの包括的な理解には到達し得ないプロセスでもある。

モデル言語の習得はシナジェティクスを理解するための最短コースである。

(前期講座のシナジェティクスモデル群から諸概念の理解を経た講座生は、
後期講座でより実践的なクリティカル・パス方を習得する)

デザインサイエンスと数学

デザインサイエンティストは
実験から得られた証拠によってのみ
誤りを証明することで概念の牢獄から脱却したとき、
真であることを実験的物理的に証明できる数学的な公式を包括して
デザインサイエンスを遂行できる根拠を持てる。

利己主義が引き起こす有害さよりも
社会の利益を生み出すその能力が優勢となるという
目的意識を維持するには
実験的物理的に証明できる数学的な公式を自ら発見する経験が必要となる。

数学者としてのバックミンスター・フラーの認識が
テンセグリティ構造原理の発見者の評価よりも遅れているのは、
デザインサイエンティストと建築家との違い以上に
数学者との違いも説明しているのである。

より単純な方法

難しく考えるよりも
より単純に考える方が
難しい場合は、
失敗から学べるほど
まだ失敗をしていないからだ。
シナジェティクスモデリングから
単純な方法に関する操作主義を学べる。