短命化(エフェメラリゼーション)

〈不可視〉のテクノロジーの発展における発明家の役割は、
機能的性能の一定の増加量を達成するために投入される素材の一単位体積
または重量、単位エネルギーあたり、
そして、単位の労働時間および生産システムの維持管理に要する時間あたりで
遂行される仕事において
絶えずその量と質を高めていく。

この複雑な過程をバックミンスター・フラーは漸進的な短命化(エフェメラリゼーション)と呼んでいた。

現在の人類が短命化(エフェメラリゼーション)に
総人口の1%も関わっていないのは
その教育プログラムが意図的に不足させられているからだ。

発明がお金もうけの手段として発明家さえも搾取できたのは、
国家や企業が設備投資と引き替えに特許制度の出願人から
発明家の知的財産権を譲渡する場合
短命化による膨大な収穫を非公開のままで
独占できたからである。

発明は無限に存在する。
宇宙の原理は無限に存在することは科学的に否定できなかった。

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参考文献:
この歴史的で包括的なエフェメラリゼーションについては
『クリティカル・パス』(バックミンスター・フラー著、梶川泰司訳 白揚社 2007)
に真実が述べられている。