月別アーカイブ: 2012年3月

クリティカル・パスの解決方法  

その1

クリティカル・パスの問題解決方法は、

1.いつまでに何を成し遂げたいか

2.いつまでにどのように成し遂げたいか

という2つの要素から成り立っている。

つまり、方法と経験の秩序化の過程(あるいは工程)の全履歴を

行動によってのみ客観的にかつ動的に形成(あるいは記述)することが目的化されている。

その2

プリセッション

クリティカル・パスの過程において、

本来の目的外の異なった問題とその解決方法の発見に遭遇できた場合は、

上記の2つの要素が選択されるまでの履歴だけではなく

クリティカル・パスを必要とした動機にまで遡れるだろう。

その3

上記の方法は、発見的クリティカル・パス方法であり、

従来の帰納法的(induction)とも演繹的方法(deduction)とも異なっている。

決定的な違いはクロノファイルの有無にある。

梶川泰司

経験(experience)から実験(experiment)へ

モデリングは実験すればするほどうまくいく。

経験(experience)と実験(experiment)との違いは
現象に対する「主観的な傍観者(経験)」と
「無干渉的な観察者(実験)」であるとするような
対比可能な関係にあるのではなく
実験が「実在に意図的に参加する(=「自己の外」へ出る)」
ことであるという点において
根本的に経験とは異なっているのである。

概念操作の違いから生まれる異なったモデリングの経験から
異なった実験的な、それゆえ客観的なモデリングを発見できるだろう。
実験的なモデリングによってのみ
構造とパターンの未知なる関係が明らかになるのだ。