月別アーカイブ: 2013年5月

シナジェティクスとリアリティ

シナジェティクスは
始めを持たず、それゆえ終わりがない。

いかなる種類の安定も持たない自由に目覚めるとき
自己中心的な、限定された幻想的な中心が終焉する。

そして、論理的思考によって捉えられない
別の次元から新たな存在の絶えざる開示がはじまる。
それ以上のリアリティを求めてはいけない。

梶川泰司

シナジェティクスの反・転写モデル

RNAを遺伝子としているレトロウイルスは
DNAからRNAの転写を経てタンパク質へ翻訳された後に
自己複製するだけではなく
その自己複製の前に宿主細胞内でRNAをDNAに変換して
<標準>の逆反応を行う。

このRNAをDNAに変換する反・転写方法のように
シナジェティクスによる反・転写モデルの発見、
つまり、概念の解読または原理の発見、そしてその翻訳が
形態と機能の複製よりも優先されるのは
シナジェティクス独自の操作主義における反対称性を起源とする。

参照 
「正12面体における反対称性」
(『コスモグラフィー』補遺 梶川泰司 白揚社)

シナジェティクスの操作主義(operationalism)

シナジェティクスは
『圧縮力』と『張力』という概念が、実際に異なる概念にいかにして分離されるかを
どのような方法で分離するかという物理的操作を通して定義した最初の科学である。

実際、それらを反対称的な概念として
テンセグリティとして物質化したのである。

つまり、構造における重力に起因しない等価原理が発見されたのである。

真の構造には、大黒柱のような自重と重力に対して
より重要な部分は存在しないが、
テンセグリティのサイズは潮汐力を受けない程度に
小さいことが必要である。

テンセグリティの定義「不連続な圧縮材が連続した張力材によって統合される作用」こそは
その物理的・概念的操作によって生まれた
もっとも純粋な操作主義的定義である。