客観的に、 そして直接的に

内部と外部を共有する一つの形態が観察者の位置で凹凸で反転する
テンセグリティシェルターを覆う厚み100ミクロンの被膜が
内部と外部の境界膜を形成すると同時に
圧縮材に対して筋膜的張力の役割を担う。

振動して外力分散する構造によって
強度と剛性の飛躍的加速度を体感できる
テンセグリティシェルターの内部に日々生存するにしたがって、
シェルター内部に共生する植物の光合成による物質と非物質との相互作用から生まれる
シントロピー現象に客観的に、そして直接的に参加することができる。

科学の対象領域を拡張する認識方法としての
テンセグリティシェルターは、エネルギーと食料の生産装置でもある。

こうした自己と宇宙との関わりにおいて、
結果的に、これまで都市に大多数の人間を繋ぎ止めてきた
すべてのインフラを陳腐化することができる。

政治的イデオロギーだけで
巨大化した課金装置であるインフラは無価値にはできない。