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プレアデス星団の軌跡

プレアデス星団が、太陽から離れて、<暁の東の地平>に見える時、
金星よりも明るく輝いていることにはじめて気づいた。

120個ほどの恒星と青白い星間ガスの集合からなる銀河星団は
銀河系の円盤ディスク領域に位置しながら、同時的に非同時的に
それらすべての星が相互に関連しながら同一方向に同一速度で動く星の軌跡を
<暁の東の地平>からどのように思い描くことができるのだろうか。

天体と宇宙全体を研究する物理学(uranology)は、
内部からの軸回転で生まれるある軌跡を
その回転軸から離脱して外部から観察するテクノロジーである。

コスモグラフィー(Cosmography)における
シナジェティクスモデル(例えばベクトル平衡体)の回転・変換運動の記述方法も
物理学(uranology)と同じように内部と外部からの2通りある。

シナジェティクスの方法


シナジェティクスは本の中から発見できない。
それは編集された知性と経験が蓄積されただけだ。


シナジェティクスは観察から発見できない。
観察とは観察する方法(ある種のアプリ)からみた過去のリアリティにすぎない。


読むことでモデル言語は再生できない。
モデリングによってモデル言語が再現されるとは限らない。


宇宙の先験的な知であるシナジェティクスの発見は、自己放棄と、
瞑想とも異なる内部と外部を統合する方法によってやってくる。
このシナジェティクスの方法はモデリング可能だ。

動的なベクトル平衡体と最短距離(再考)

地球から火星に宇宙船が移動する軌道が3次元曲線になるように
静的なベクトル平衡体(Jitterbug)の外接球面上の頂点から
収縮・拡大する動的なベクトル平衡体の外接球面上の
頂点へと連続する軌道も螺旋状の3次元曲線として考察できる。

それらはつねに最短距離である。
しかし、イデオロギーに関わらず政治経済システムが扱う最短距離は
つねに直線として考察されてきた。

未知(unknown)の領域から

シナジェティクスに関して
バックミンスター・フラーがほとんど考えたので
シナジェティクスに関して新しいことは、
ほとんど誰も考えられないのだというタイプが
シナジェティクスを教育する情況が生まれた。

シナジェティクスは
バックミンスター・フラーの思考領域の拡張からでもなく
彼が考えなかった領域に挑戦することでもない。

シナジェティクスは
つねに未知(unknown)の領域からやって来る
信号(beep)の解読から始まる。

自然を形態(form)だけから模倣できないように
未知は、自然に含まれている階層構造が存在する。

シナジーが自然を誘発する現実を
シナジェティクスは、次々と視覚化できる。

不連続の連続という概念について

構造の完全性の状態に到達するために、
無生物であるテンセグリティが
構造とパターンを自ら変容する場合、
張力の連続性が起因しているはずである。

<不連続の連続>の概念を量子力学では視覚化できなかったが、
テンセグリティは、モデル言語を生成する概念モデルだけではなく
<不連続の連続>のに関わる構造とパターンをはじめて視覚化したのである。

バックミンスター・フラーは、テンセグリティを発見した後に、
<不連続の連続>の概念を形成したのではないが
不連続の連続を現実化する構造とパターンが、
外力の連続的な分散機能を形成する重要な事実は、
テンセグリティモデルの発見によってもたらされたという視点こそ
テンセグリティの歴史的な誕生なのである。

1988年、私は当時のバックミンスター・フラー研究所のクロノファイルから
その起源を確認した。
同時に、そのクロノファイルからテンセグリティの歴史的な概念の誕生に、
ケネス・スネルソンはまったく関与できていないことも証明できる。

クロノファイルからのバックミンスター・フラー研究は、
21世紀の先進的な<構造とパターン>学にとって尽きない課題になっている。

主観的エコロジー

エコロジーの起源は、ダーウィン一派の適者生存説を推進していた動物分類学の権威ヘッケルにより、生物学の一専門分野として創設されたにすぎない。

科学で偽装したエコロジーは先験的主観性が決定的に不足している。

人類にとって、主観的エコロジーとは、
水、食料、エネルギー、住居の4つの要素からなる
他人を犠牲にしないテクノロジーの総体である。

最小限の方向舵(trimtab)

自分自身の経験に基づいて判断された真実に
最も鋭敏な直観のみで反応していくにしたがって
モバイルシェルターを所有(あるいは設計・制作)し、
天頂部までの星空を見ながら生活することが
その直観的な意識をより拡大する
もっとも効果的な最小限の方向舵(trimtab)であることに気づくだろう。

私の場合は、その気づきはシナジェティクスへの序章だった。

独自で自律したシナジェティクスの研究には
キッチン+バス・トイレのあるモバイル・シェルターはもっとも有用だ。
不要な生存条件を削ぎ落とした内部空間は、
野生の思考を始動させる宇宙と自己とを媒介するための
最初の環境制御装置なのだ。

自然の構造

自然の構造は、
それ自体を通過するエネルギーによって
構造の強度と剛性をより増加させる機能を自動的に形成する。

権力構造もまた、
権力自体の行使によって構造自体を強化し
自然の構造の永続性を模倣しようとするが
権力者の意志と目的が生む放射エネルギーが
つねに介在することで
非・自然として存続する。

平均的な革命

 「宇宙はテクノロジーである」そして「物理的宇宙は、
それ自体がすべてのテクノロジーを生み出している。」

このフラーの確信によって、
あらゆるエネルギーの無料化を達成できるテクノロジーを
支配する世界権力機構が科学者フラーを徹底的に孤立させた。

なぜなら、すでに発見された宇宙のテクノロジーに依存すれば、
「個人が必要とする(もの)はすべて、すでに支給されている」
という事実が露わになるからである。 


『宇宙エコロジー 』平均的な革命 梶川泰司 2004
(バックミンスター・フラー+梶川泰司=著 18、19ページ)

自己同型性(モジュール化)

構造は、圧縮力よりもはるかに張力によって制御され
張力は、その圧縮力によって個性づけられる相互関係を形成する。

それによって、圧縮材のみが外力に対抗する段階が完全に消失する。

圧縮材と張力材のそれぞれの自己同型性(モジュール化)は、
構造の統合力の現れであり、その物質的手段なのだ。

構造のモジュール化を形成するのは、
対称性に関わる数学であり、エンジニアリングである。
つまり、シナジェティクスへと接近する。


レゴ(=LEGO)は、物質構造のモジュール化に失敗したもっとも貧弱な自己同一性の教材である。)