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第1回 「共鳴テンセグリティ 講義と対話」
2020年6月20日(土)

2020年6月20日(土) 20時から5時間程度
対話と講義
テンセグリティワークショップ参加者限定

テンセグリティを組む人が違えば張力で統合されたモデルは異なる。完成したテンセグリティを触れば誰が制作したかも分かる。ピアノも車もそれらを操作する人の癖が転写される。コーヒー豆が同じでもコーヒーを入れる人や場所が違えば香りも変わる。違いを生み出すためのグローバリズムは存在しない。

テンセグリティワークショップに参加した経験は、机の上のテンセグリティと対話が始まる。モデル言語の生成が始まったのだ。

感じることから生まれる現象を、さらに感じる経験が思考を支える言語にまで相互作用する。それは知識さえも破壊する。知識は他人の思考であり他人の経験だからだ。

テンセグリティ原理が言語を破壊する経験はテンセグリティモデルの構築過程に潜んでいた。
モデルが言語を生成する。
DNAモデルが生物学の生命の定義を変えたように。

講義と対話の詳細はこちら

Foldable Tensegrity Shelter [バラック・テンセグリティ]

風と共鳴するテンセグリティもあるが、
窓側に置かれたアブノックスなテンセグリティオブジェもある。
雨や風、そして雪を内部から感じながら
大地から自律する半球テンセグリティ原理を
応用した量産のための原型デザイン
つまり、最新の安価な素材から成るセルフビルドの
バラック・テンセグリティの原型がついに完成した。
大気圏と共鳴しながら移動する空間以上に
安全で経済的なサバイバルがあるだろうか。

バラック・テンセグリティシェルター その元型モデルの発見 1995
シナジェティクス研究所 構造デザイン 梶川 泰司 + 嶋 あゆ子

シナジェティクスと概念

形態美を可視化しただけのテンセグリティは
繊細で変形しやすく、壊れやすく
それゆえに局所的である。

真のテンセグリティモデルは
張力材の破断を怖れない概念を包括している。

バックミンスター・フラーは
概念の構築過程からテンセグリティを発見している。

圧縮力と張力における
非鏡像的で相補的な<構造とパターン>の20年間におよぶ探査から
ついに真の<構造システム>を発見したのである。

それゆでに、テンセグリティは
最長の懐胎期間を必要とするのかもしれない。