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ジオデシックス Archive

最小限の方向舵(trimtab)

自分自身の経験に基づいて判断された真実に
最も鋭敏な直観のみで反応していくにしたがって
モバイルシェルターを所有(あるいは設計・制作)し、
天頂部までの星空を見ながら生活することが
その直観的な意識をより拡大する
もっとも効果的な最小限の方向舵(trimtab)であることに気づくだろう。

私の場合は、その気づきはシナジェティクスへの序章だった。

独自で自律したシナジェティクスの研究には
キッチン+バス・トイレのあるモバイル・シェルターはもっとも有用だ。
不要な生存条件を削ぎ落とした内部空間は、
野生の思考を始動させる宇宙と自己とを媒介するための
最初の環境制御装置なのだ。

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回転する球と振動する球

ボールベアリングは
人工的にデザインされた
もっとも効果的な圧縮部材である。

回転するボールベアリングは他のボールベアリングと相互に点接触する。

テンセグリティ球は
自然によってデザインされた
圧縮部材と張力材の相補的に統合されて
もっとも効果的に共鳴する疑似球面である。

他の物体と相互に接触する時、
互いに非接触な圧縮材は相互に非同時的に振動する。

自律的な浮かぶ疑似重力圏を形成し
移動しながら惑星地球と相互に点接触することもできる。

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続)シナジェティクスのモデル言語

モデル言語が理解よりも先行した真の構造革命は
中心軸のある初期のテンセグリティとしての
ダイマクションハウスを陳腐化した。

バックミンスター・フラーの愛好者たちは
4Dハウスとダイマクションハウスの基本概念を超えるまでの
もっとも長い懐胎期を知らないまま
彼の幾何学と工学を駆使した包括的デザインを
20世紀のレオナルド・ダ・ビンチと称してきた。

多軸テンセグリティ原理の発見は
ジオデシック原理の発見の前夜だったのである。
(参照 第3章 テンセグリティの発見 『宇宙エコロジー』
バックミンスター・フラー+梶川泰司著 美術出版社2004)

シナジェティクスのモデル言語から構造の全歴史における
最大の飛躍が翻訳できなければ
人々は論理的な理解に急ぐ習慣を変えないまま
時間的事実を逆さから理解することに終わるだろう。

遺作となった『コスモグラフィー シナジェティクス原論』
(バックミンスター・フラー著、梶川泰司訳 白揚社 2007)では
彼はダイマクションカーとダイマクションハウスの量産計画に
携わっていなければ、シナジェティクスは
さらに加速していた可能性を告白している。

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非物質化のための共鳴

あらゆるジオデシック・ドームは、
人間の認識範囲で張力材と圧縮材の区別ができるかどうかにかかわらず、
テンセグリティ構造である。

ジオデシックドームは
構造を構成する圧縮材とテンセグリティにはない
ジョイントの各構成部材数が増加すると同時に、
テンセグリティの振動を伴う共鳴が減衰した状態である。

非物質化した構造とパターンが、
振動と共鳴を制御するテンセグリティにおいて、
振動と共鳴は、構造の剛性と強度を犠牲にしない
超軽量化のためのmore with lessである。

テンセグリティ原理とニューマチック構造

ジオデシック・テンセグリティ構造は、
ある瞬間に偶然に内側から皮膜に向かって衝突し、
皮膜を外側に押す特定の気体分子の振る舞いを、
大円(ジオデシック・ライン)上に位置する不連続な圧縮材に置換した
無柱で中空の皮膜構造体である。
この場合、冗長で過剰な分子群は構造から完全に除去されている。

言い換えれば、リダンダンシーの完全な排除と陳腐化に成功した
最初の構造システムになる。

ジオデシック・テンセグリティ構造を
構成する不連続な圧縮材に対応するパターンにそって、
風船の被膜内面に圧縮材の両端部と結合するポケットを取り付けて、
その硬く曲がりにくい圧縮材の両端をそのポケットに挿入すると、
あたかも気体を充填して内圧をかけたような球形構造を維持できる。

そして、その形状を維持したままその皮膜表面に無数の穴を開けても、
驚くことにこの状態を維持できる。

皮膜に最大の穴の面積をデザインすると、
ジオデシック・テンセグリティ構造の最短の張力材の総計からなる
ジオデシック・ネットワークの編み目になるのである。
(このときに、テンション材の総重量も最軽量にできる。)

これこそが、ジオデシック・テンセグリティ構造が、
最軽量のニューマチック構造にデザインできる原理である。

デザインサイエンスの方法論 リダンダンシーの理論的排除について

直径に関わらず、ジオデシック・ドームが経済的にデザインされることは稀である。

安全係数が大きくなればなるほど、リダンダンシーが大きくなるが、
荷重を分散する自由度は小さくなる。
航空機は飛行するために軽量化されなければならないので、
リダンダンシーの理論的排除が積極的に行われている。
実際、建築業界では4倍から倍程度の安全係数を使うのに対して、
航空機業界では、2倍以下の安全係数しか使わない。
この違いは、技術的に無知であればあるほど、
適用する安全係数は大きくなることを証明しているだろう。

ジオデシック構造は荷重を分散しない「柱と梁」を基準とした
連続する圧縮材を前提に分析されている限り、
これまで建てられてきた巨大ジオデシック・ドームは、
航空機とは比較にならない過剰な安全係数で造られている。

間違った前提からジオデシックドームは航空機ほど安全ではなくなっている。

テンセグリティ・ジオデシック構造の歴史

ジオデシックドームの歴史を見ると、
バックミンスター・フラーはダイマクション・ハウスの
プロトタイプの制作直後に
大円モデルとテンセグリティモデルの発見を経験しながら
ジオデシック数学への移行まで数年間を要している。

さらに、テンセグリティ・ジオデシック構造の完成までは
バックミンスター・フラーでさえ最長の17年間を要している。

現在、ノースフェイス社のテント構造に短期的に滞在する以外、
テンセグリティ・ジオデシック構造に誰も住んでいないのは
テンセグリティ・ジオデシック理論と実践をマスターした個人は
バックミンスター・フラー以外にいなかったからである。

もっとも経済的な個人のためのテンセグリティ・ジオデシック構造が
実現されるまでデザインサイエンスは不在である。
個人によるクリティカル・パス方法の成果はまだ証明されていない。

ディテールデザイン

モントリオールドームは妥協の産物かもしれない。
決定的なことは、分解できないデザインとして大地にインストールされたことだ。

もし移設できるデザインをアメリカ情報局が採用していたら、
NASAのバイオスフィア計画よりも 20年早く人工気象の実験がはじまり
イギリスのエデンドームよりも30年早く、透明な皮膜が集合住宅に採用されていただろう。

バックミンスター・フラーのデザインした構造物の初期の図面と比較すれば、
彼が妥協しなかったときはないと考えられる。

しかし、ディテールが財源的に蒸発しても
彼の基本デザインなくして達成できなかった手法だけが残った。

彼の基本デザインのすべては数学的原理に関与している。
(モントリオールドームを覆った可燃性のアクリル板は非構造的なディテールデザインに属する。)

数学原理の懐胎期間は建築家のどんなディテールデザインよりも長い。
実際、モントリオール後のフラー以外の建築家や企業によるジオデシックドームは模倣の産物だ。

ジオデシック・ドーム

一回の飛行で輸送と設置ができ、アメリカの南極基地の直径43メートル、
床面積1400平方メートルの、
ステンレス鋼とアルミニウムでできたジオデシック・ドームは
風速120m以上のブリザード(極地に見られる暴風雪)に耐えられるばかりか
完全に雪に埋没したときの積雪荷重に耐えられる。

つまり雪かきのまったく不要な構造を
どうして日本の豪雪地帯に建造しないのか。
同時にこれ以上の経済的な耐震機能を備えた空間構造は
建築テクノロジーには存在しない。

極地での日常的な頻度で発生する非常事態が、
建築ビジネスではないだけである。

ジオデシックライン

2点間の最短距離は、ジオデシックラインを形成する。
ただし、球面または大円での話だ。
この概念は、アインシュタインが物理学に最初に導入した。

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