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デザインサイエンス(バックミンスター・フラー) Archive

ユーティリティとエンジニアリングと、 そしてシナジェティクスとの空隙を埋めるもの

シナジェティクスの独自な思考の黎明さは
20世紀を代表するヨーロッパの哲学者や
アメリカ国内の数学者たちの言及を遠ざけるほど
独創的であった。

見失った思考体験をそこに再現するためではなく、
モデル言語の様々な可能性に近づけるための原型的思考方法を
バックミンスター・フラーが開示したのは、1940年代である。

テンセグリティ・ジオデシックスから
派生する種々のユーティリティとエンジニアリングと、
そしてシナジェティクスとの空隙を埋めるのは
幾何学にはない原型的思考である。

ジオデシックス理論よりも前に
テンセグリティ原理を発見した
シナジーの非論理性と論理性から未知の領域を侵犯するフラーの思考の黎明さは、
現在の教育システムや幾何学的党派性から
けっして複製し再生されないように企てられたわけではない。

それは、素晴らしい言語の機能ではないだろうか。
宇宙の結合と解離の不変的システムを理解し、再生するために
発見された言語の特性こそ、
ユーティリティとエンジニアリングと、
そしてシナジェティクスとの空隙を埋めるものなのだ。

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最初の自動機械

ITとロボットによって完全に機械化された人間こそが
最初の自動機械になれるのである。

自動機械へのプロセスとは、
1.
筋肉と条件反射によって機械化された人間は、
やがて自動機械に置換される。

2.
そして、物理的な生産者としてすべての存在意義を失った人間は、
もっぱら産業の均衡に不可欠な元素を
完全に再生的に利用するユーザとして存在し始める。

デザインサイエンスは、その元素の再生的な循環パターンにしたがって
<生活器(livingry)>を生産するテクノロジーなのである。

つまり、完全な<生活器(livingry)>がなければ
自動機械というユーザも存在できないのである。

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経済的な自由

自由を奪うための政治権力は
もっぱら経済的な自由を少しずつ減らすことで十分に機能している。

ほんとうに大切な自由は、経済的な自由ではない。
エネルギーと食料、そして水からの自由だ。

エネルギーと食料と水から、自由な時間と空間が生成できる。

自由な時間と空間をもっとも効果的に現実化できるのは
安全で、経済的で、耐久性を兼ね備えたモバイル・シェルターである。

バイオスフィアを自由に移動する
モバイルシェルターという宇宙船がデザインされていないのだ。

この現実を大気圏外テクノロジーと比較すれば
意図的に遅延させられた驚くほどの非経済的世界として
受け入れられるだろう。

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光合成モバイルシェルター

地球から1.5億キロ彼方で輝く太陽光を使う
光合成を手放した人類の課題を
科学的に解決する方法はクリティカル・パスにある。

自由な心と
自律的モバイルシェルターによって
再びバイオスフィアの生きた現実と出会えるのである。


『クリティカル・パス―宇宙船地球号のデザインサイエンス革命』
バックミンスター・フラー著 梶川泰司 訳 2007年 白揚社

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原理的選択へ

社会的選択とは、人間の知、行動や知覚、感性さえも
そうした全体を拘束し、
自由から逃亡するための選択のことである。

原理的選択の場は
シナジェティクスにある。

人間の自由をさらに拡大する自然の原理において
原理そのものを発見する場である。

幾何学だけではなく、記号のテクノロジーを
そして自己のテクノロジーを
根こそぎ作り替えるのではなく
自らを陳腐化するために。

物質の革命はその後だ。

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概念モデルへ

私は、29歳の時、師と共に
シナジェティクスモデルの誕生に立ち会い
その概念モデルの爆発に
立ち会わねばならなかった。

それも、そのような概念が表されている書物ではなく、
概念を表明しているメタフィジックスの出来事にしたがって
やがて目的論の元で試行されていく
デザインサイエンスの実践活動に自発的に向かった。

直観と同時的に
そして概念と非同時的に。

はじめに
概念モデルの爆発ありきである。

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デザインサイエンスとシナジェティクス

可能な解決方法を退けるデザインと言葉は
すでに火星に向けられている。

デザインサイエンスとシナジェティクスは
それ自身の境界線を最初に破壊するだろう。

火星よりも身近な惑星へ向かうために。

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銀河新年2016 絶望的な連帯の始まり 

貧困化は救済の形態と方法から作り出される。

あらゆる生産的な富の固定化と分配方法の独占こそが
富の緩慢な死である。

1000万人の移動する難民救済のための
食料、エネルギー、水、シェルターの供給が
国連ではなく、貧民の絶望的な連帯から生まれるならば
包括的な宇宙のテクノロジーを利用する以外の道はないだろう。

球状大地と富とをつなぐ本質的な媒介者は
もはや人間ではなく、バンアレン帯を通過する
無数の宇宙線のエネルギーになるだろう。

そのエネルギーを変換するテクノロジーは
すでに発見されているからだ。

そのテクノロジーを効果的に利用するには
最新の宇宙論を理解しなければならないだろう。

太陽系に存続する惑星地球は、つねにエネルギーを受容する器である。

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浮遊するテンセグリティ

テンセグリティ構造の製造技術論は混乱していて
それらは、しばしば断片的な経験で組立てられ
体系的で継続的な理論形式はほとんど残されていない。

その理論が導く作用効果は首尾一貫しているにも関わらず、
ほとんどは、雑多で経験的な形式を引きずったままの
未知の原型システムとして捉えられているが
基礎で固定され、
そして、テンション材が一本でも破断すると崩壊する構造は
張力によって統合されたテンセグリティ構造ではない。

しかし、『クリティカル・パス』(バックミンスター・フラー著 1981)で
引用される<浮遊するテンセグリティ>は
現代の素材から水に浮かぶ超軽量テンセグリティモデルで再現可能である。

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モバイル・ハードウェア

テンセグリティ構造が
第2次世界大戦後の冷戦構造下で生まれ
弾道弾迎撃ミサイルの開発と高度なモバイル兵器システムとしてのイージス艦と共に
動かぬ重厚な<砦>の歴史が終焉したときに
モバイル・シェルターが量産されていくのは、偶然ではない。

デザインサイエンスでは
<間違った理由で正しい事が行われる>までの期間を懐胎期間としている。

モバイル・テンセグリティシェルターのプロトタイプ制作は
都会の小さなスタジオだけではなく
山間部を移動し停泊するキャンピングカーのなかでさえ可能である。

自動車と家電のすべての加工組立工場が世界中に分散した結果
個人が住みたい場所での仲間とのアセンブル作業しか残されていないのである。

そして、もっとも革命的なことは
プロトタイプにしても、量産型しても
その価格差はますます縮小されているテクノロジーの革命がある。

スタジオの裏庭の方がますます拡張されて遂に国境を越えていく現実の球状世界が
テンセグリティのP2Pネットワークを模倣しはじめたことである。
より重要なサーバーを所有しないネットワークは
権力構造(power structure)からは生み出されなかった。

IP電話、Skypeなどのネットワークに<構造の致命的な破壊>という定義が存在しないのは
テンセグリティがそのアナロジーになるよりも早く
P2Pにおける通信端末がテンセグリティのノード(=つまり、ジョイントレスの頂点)を
フィジカルに模倣したからである。

テンセグリティの現実は
未来よりも近く、つねに抽象的で実際的なのである。

すべての<砦>が圧縮材から構成される歴史が終わるためには
夢想家の建築家のテクノロジーではなく、産業社会での最初の詩人が必要であった。

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ハードウェア

21世紀のどんな工場も移転可能である。
巨大タンカーやジャンボジェットの工場でさえ。

しかし、産業的設備の中で
もっとも排除が困難なハードウェアは
原子力発電所である。

なぜなら、
そのように設計したからである。

土地資本主義の
最後のエネルギーの<砦>として。     」

引用 2011年5月 5日 犬のしっぽブログ から

http://www.two-pictures.net/mtstatic/2011/05/post-1968.html

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