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裏庭のテンセグリティ・ワークショップ 2019 年 
9月14・15日 開始           

2019年9月14・15日 第1回目 公開シナジェティクス講座 

自分自身の存在以外の何ものをも受容しない固体的構造が振動を拒む状態が続く限り、
ある振動数によってその構造は最終的に破壊される。
自己充足する構造は宇宙では存続できない。

テンセグリティ構造では、システムを通過したエネルギーはそのシステムをより強化する働きがある。

共鳴テンセグリティモデル 直径35cm  140 g 

共鳴テンセグリティモデル 直径35cm  140 g
誰でも1時間以内で完成できる世界初のテンセグリティモデルキット教材
デザイン シナジェティクス研究所

つまり、外部エネルギーを受容し分散しない構造はテンセグリティではないのだ。テンセグリティ構造は共振し、共鳴する。

この動的な共鳴・共振現象には時として、美しい共鳴音を伴う場合がある。微風に吹かれるだけで球状テンセグリティは風のエネルギーを音に変換することができる。共鳴音を形成しないテンセグリティモデルはまだ調律されていない楽器であり、フラーレンは、自然が調律した最小限の量子的な楽器である。

しかし、アーティファクトの共鳴テンセグリティを誰でも作成できる。

テンセグリティモデルの作成方法においては、張力材として伸度が大きい釣糸や弾性に富んだゴムバンドなどを使用する間違った非共鳴型教材が、これまで採用されてきた。それは、テンセグリティ構造の形態を再現するだけの学習に終始してきたように思われる。

本質的なテンセグリティ構造を学ぶには、圧縮材の端部を相互に最短で結合する張力材に対して、その2点間距離をより一定に維持する素材が求められる。
バックミンスター・フラーの時代は、テンセグリティモデルの最良の張力材は、テトロンの釣糸であった。ナイロンよりも伸度が低い性質からであったが、その伸度は5%である。ステンレスワイヤーでさえ5%である。当時は、まだカーボン材は一般には市販されていなかった。
私は、テンセグリティジョイントと共に、最新の素材から張力材も統合的に再構成できるテンセグリティモデルの可能性を試験してきた。

今回の公開「裏庭のテンセグリティ・ワークショップ 2019」で採用するテンセグリティ教材は、オリジナルな最新のカーボン材を使用している。それによって、テンセグリティモデルを落下させる実験映像に見られるように、落下して床と強い衝撃を受けたモデルは、その反作用を受けた次の瞬間に、空中に浮かび、テンセグリティの表面に球面波が発生し互いに干渉している現象を観察することが出来る。

宇宙から見た大規模な大気重力波

宇宙から見た大規模な大気重力波

テンセグリティ構造の独自な外力分散機能が複雑に作用するその過程において、遂にテンセグリティモデルは共振し始める。心臓のように脈動を形成しながら床へのバウンドを反複する現象は、速度カメラで記録することで初めて認識できるようになったのである。

共鳴テンセグリティモデル

テンセグリティモデルの球面波のように、大気圏内でもサイズを超えてつねに絶えず大気重力波が存在している。
「裏庭のテンセグリティワークショップ」では、シナジェティクス研究所が開発したこの共鳴するテンセグリティモデルと同一タイプの、本質的なテンセグリティ教材を使用し、動くテンセグリティの原理を手から学ぶことができる。
手が思考する精密機器ならば、テンセグリティ原理を理解する際の外部化した重要な道具への再認識になるはずだ。
このハンドメイドのテンセグリティ・モデルキットを使用すれば、誰でも(中学生以上)一時間以内に最も幾何学的に正確なシンメトリックなテンセグリティモデルを組み上げることが可能になる。完成したモデルの張力がハイテンションなので、自重による変形をほとんど受けない。

球状共鳴テンセグリティ構造 直径3.2m 16.5kg  アルミパイプ+カーボン材

球状共鳴テンセグリティ構造 直径3.2m 16.5kg  アルミパイプ+カーボン材

さらに、今回のワークショップでは、このモデルを再現した後に、北アルプスに続く広大な裏庭の片隅で、直径3.2mの金属テンセグリティをアセンブルする。このプログラムによって、よりリアルなテンセグリティ体験ができる。張力が加わる毎に変容する構造形成時の、直接手から伝わってくる統合されていく連続的なテンションネットワーク感覚は、幾何学だけからは捉えられないシナジェティクスな生命感覚である。

球状共鳴テンセグリティ構造

球状共鳴テンセグリティ構造

この共鳴テンセグリティは、観察者の内的体験によって、初めて風を受容する自律型テンセグリティ楽器となる。

このネットワークが完成したテンセグリティ内部(Your Private Sky)から、参加者は、自然と共鳴するテンセグリティを内的体験(inperience)できる。

ワークショップの詳細はこちら

展開型テンセグリティ構造 1995

静止状態の固体現象は発見されなかった。
出来事は物から記述できない。
機能は物からデザインできない。
私が発見したシナジェティクスモデルはすべて動く。
テンセグリティ構造でさえ展開型にデザインできる。
1995年直径11mのモバイルテンセグリティシェルターが制作された。

1995年バックミンスターフラー100年祭(ニューヨーク)で展示された
展開型テンセグリティ構造モデル(直径200㎝) 
構造デザイン 梶川泰司 
制作 シナジェティクス研究所


『宇宙エコロジー』バックミンスターフラー+梶川泰司 著 美術出版社 2004 p352

風と球面張力波

電磁気学的な波は全方法的に拡散する。
結晶構造と準結晶構造は全方向的に成長する。
球面張力波は全方向的に干渉する。
それらはつねに非同時的である。

共鳴テンセグリティ構造は、
非同時的な外力を固有振動数に同期させる。
さざ波のように絶えず押し寄せる球面張力波を
固有振動数に変換し
嵐で可視化される共振作用は半径の極めてスローな増減になる。

風による球面張力波のエネルギーが
3Way-Grid構造を共振回路に変容させる時、
テンセグリティシェルターは
風と共鳴することで自らをより非物質化しようとする。

SYNERGETICS RBF
Fig. 765.02 Stabilization of Three-Way-Grid Tensegrity Sphere;

KAJIKAWA Band シナジェティクスモデル 販売開始

シナジェティクス研究所 オリジナル教材  「KAJIKAWA Band」 販売開始
https://www.tensegrity.jp

一つの円は、360°である。
二つの円は、720°で統合されないように互いに干渉する。
ロープを使用して、連続した2つの円を描くことができる。
一つのノット(瘤)の内角は、360°である。
連続的に二つのノットを形成すれば720°のノットが可能になる。

私は、2つのノットの始点と終点を結合して
物理的に統合すること(linking)に挑戦したのである。

正4面体の内角の総和は、720°である。
1989年、ついに正4面体の各稜線を中央線で切り離すと、
連続した捻れた(twisting)一つのループに還元されることが発見された。
また、二つのループを連続させて規則的に捻れた一つのループから、
一つに統合された正4面体に変換できることも実証された。

KAJIKAWA Bandは、
ノットが他のノットまたはノット自体を消滅させるための新たな空間構造である。

KAJIKAWA Bandは、正4面体状ノットに変換されたトポロジーモデルである。
KAJIKAWA Bandは、外部と内部を形成する最初の720°のノットである。

正4面体状のKAJIKAWA Bandは、表裏のある捩れたループ(twisting loop)に内在された
表裏のない初源的な最小限の捩れ構造(primary twisting structure)である。

                             解説 梶川泰司

表裏がない捩れ構造におけるシナジェティクス・モデルの生成 

この連続した表裏のあるループが表裏のないKAJIKAWA Bandに変換される。

平均律テンセグリティ

平均律は1オクターヴなどの音程を均等な周波数比で分割した音律である。
バッハの「平均律クラヴィーア」は、鍵盤楽器がどのような曲でも演奏できるように
「良く調整された(well-tempered)」音階から構成されている。

吊り下げられたあるいは机上の静止したテンセグリティの張力材は、
均等な周波数を保てない。
軽量構造といえども、重力の影響を受容し、
その自重による形状の変形から逃れるために
張力材は「良く調整された(well-tempered)」音階から構成されている。

共鳴テンセグリティは、
共鳴するためのより調整された張力をつねに求めている。

銀河新年2018 シナジェティクス研究所の教材 販売開始

シナジェティクス・モデル言語の生成
シナジェティクス・モデリングには
未だ解釈不能なシナジェティクスのモデル言語が潜んでいる。

シナジェティクスにおけるモデル言語の生成は
そのモデル言語と関連する概念を発見する行為そのものである。

ーーーーー最初に顕微鏡で細胞を観察した科学者が
細胞を発見できなかったのは
顕微鏡の対物レンズの性能ではなく
細胞という概念と言語が生成されていない限り
細胞そのものが見えなかったのである。

シナジェティクスが
そのモデル言語の解釈とその生成方法との境界線をつねに曖昧にするのは
顕微鏡のような探査ツールとしてのシナジェティクスモデルが
認識を拡張するだけではなく
新たなシナジェティクスモデルを発見することによって
認識方法自体を破棄してきたからである。

時として、それらは一つのシナジェティクスモデルによって
概念の拡張とその概念の破壊を繰り返すことさえ可能である。

☆720度全方位の概念を最初にモデル化したシナジェティクス教材


https://www.tensegrity.jp/

革命(revolution)は19世紀的な言語

革命(revolution)=re(逆らって)+volvere(回転する)
単なる逆回転なら、同じ軌道上に留まるだろう。

発明や人為的なエンジニアリングによるアーティファクトの革命とは、
社会的な現状を支える政治経済の強い流れに逆らう行為ではなく、
社会的な現状とは別に実在する「現実の泉」に到達する行為である。

革命は、テトラヒリックスのように見えない回転軸(‎Axis of rotation)と
異なった3種の螺旋軌道(helical path)を生成する。
それらの軌道は互いに三角形化されるのである。

自然選択と宇宙選択の違い

一九六九年からはじまったJ・ラヴロックによるガイア思想は、科学的仮説から脱してエコロジー概念を包括的に拡張しバイオスフィアに最適な物理化学環境を形成するフィードバック・システムを実証してきた。
ガイア思想はギリシャ神話の母なる大地の女神(Gaia)を語源とし、まだ人格神への郷愁を漂わせているがゆえに、一九六〇年代以後、エコロジー運動で偽装したマルサス主義者たちは、人口増加と枯渇する天然資源とをエコ神学的黙示へと還元するために、より神秘的に変容させたガイア理論で説明したがっている。

しかし、マルサス派の深刻な予測に反して二十世紀の食物生産は人口増大に伴う需要と同じかそれを上まわっていた。

……世界全体でみると栄養摂取不足の子どもの八十パーセントはこうした農業製品過剰国〔インドなど〕(=食料輸出国)に住んでいる。生態系の混乱と惑星破壊の原動力をアジアやアフリカでの人口爆発に求める有神論的エコロジーは北半球の工業先進国でもっとも支持されている。

資源とエネルギー、食料に関する不足は二十一世紀においても政治的なプロパガンダに過ぎない。それは、冷戦後にも存続する強固な〈すり込み〉のひとつである。


『宇宙エコロジー』バックミンスター・フラー+梶川泰司 著
「もうひとつの現実―〈ダーウィン自然選択〉から〈フラー宇宙選択〉へ」p. 302

私が発見し開発した「テトラマ®」の概念とデザイン技法について

私が発見し開発した「テトラマ」の概念とデザイン技法について
著作権に精通した法律家 達野大輔氏( Baker & McKenzie International)が
慶應義塾大学 准教授 鳴川肇氏の「オーサグラフ」との関連を分析したレポートがある。

著作権違反に関して明確な見解が具体的な図面の比較と共に述べられている。

このレポート(pdf)を閲覧したい方はシナジェティクス研究所に御連絡ください。
info@synergetics.jp

参考資料
テトラマ(Tetrama)とは何か

テトラマ®(Tetrama)とは何か 世界初の正4面体の全方位的な世界地図投影法

シナジェティクスを理解する以前

16歳までの思い違いに目覚め、1975年に出版直後の『シナジェティクス』に出会い、
25歳までの更なる思い違いを排除する過程で習得した
思考のプロセスと方法を独力でモデルと論文に変換し、
1981年夏ついにバックミンスター・フラーに出会えた時の
安心感と信頼以上の科学的探究のための環境はないだろう。

モデルと論文を見たフラーが、シナジェティクスのすべてを理解していると評価してくれた時、
私はまだ1000ページを超える『シナジェティクス』を読破していなかった。

その時、10代の時に私がアメリカで教育されていたら
19歳ですでにバックミンスター・フラーと共同研究できていたと確信した。
その仮定法過去が未来を透視したその瞬間は、私の思い違いではなかった。
バックミンスター・フラーは、私が発見したシナジェティクスモデルとモデル言語に
しばらく魅入っていた。その時の会話は彼の指示で録音されている。

シナジェティクスに挑戦することは、シナジェティクスを理解する以前にある。
それを理解できる人だけがシナジェティクスに挑戦している。