月別アーカイブ: 2011年3月

最新のテンセグリティ・シェルター(生活器)

現在の世界中の工学理論において
連続的な圧縮力と二次的な張力から成る構造を置換するために
バックミンスター・フラーによって、
この惑星〈地球〉に導入された
最初の連続的な張力と不連続な圧縮力による宇宙の構造原理
がプロトタイプとしてデザインされたのは1929年である。

政治権力が使う兵器(weaponry)と対比させ、
生活器(livingry)として認識されてすでに80年が経過する。

テクノロジーによる環境の改良に関する代替プログラムを現実に展開する際に
何が効果的にできるのかを確かめるための、
互いに遠隔に住む個人の包括的理解を最優先したシナジェティクス入門講座を
開始して来年度は5年目を迎える。

同時に、
シナジェティクス入門講座を経たデザインサイエンス入門講座では
バックミンスター・フラー以後の最新の生活器の概念を
具体的なプロトタイプとして公開する時期でもある。


Tensegrity Tetrahedron with “Me” by R.B.F

危険な構造 その2

構造が未定義であった歴史を
容認できない彼らは、
構造をしばしば科学的にデザインしたがるが
決して自然が採用する構造は発見してこなかった。
この建築の歴史は彼らに、
大地震に対して自然災害という概念を
つねに適用させてきた歴史でもある。

マグニチュード7の激震でも破壊されない
自動車や飛行機、船舶をデザインするテクノロジーは
量産技術から生まれている。
移動するための動的なテクノロジーは重力と対立しない。
浮力や揚力は、重力の応用から生まれている。
空気中を運動する物体への影響を扱う
空気力学や航空力学などの動的なテクノロジーは、
移動中や飛行中に構造体が受ける振動による破損を
決して<自然災害>と呼ばない。

静止的なテクノロジーは、
<自然災害>という固定概念によって、
プレートが対流するマントルに乗って互いに動いているという
地球自体の動くテクノロジーとの統合を拒んでいる。