ベクトル平衡体」カテゴリーアーカイブ

遠隔シナジェティクス・入門講座
R.B.フラーの「ベクトル平衡体」モデル

誰でも短時間で構成できるこのベクトル平衡体は、テンセグリティモデルと同じようにフラーのシナジェティクスを代表するモデルである。
このベクトル平衡体は半世紀にわたって、重い24本のストラットと反発力のない12個のゴム状ジョイントによって、ベクトル平衡体の平衡状態を自力で再現できなかった。無重力状態での操作を前提としてデザインされていなかったのである。
遠隔シナジェティクス・入門講座で使用するフルモデルチェンジした「ベクトル平衡体」は重力圏内でも平衡状態で自立できるようにデザインされている。超軽量化された「ベクトル平衡体」は、十分な反発力を備えた12個の樹脂ジョイントで再構成されている。

バックミンスター・フラーのベクトル平衡体は、1944年に発見された。
古代ギリシアで開始されたプラトン・アルキメデスの多面体の25世紀期間にわたる歴史を一夜にして変革したシナジェティクス・モデルである。
大理石によるプラトン・アルキメデスのモデリングは、中身が詰まった固体のモデルであった。
バックミンスター・フラーは、フレームモデルに置換しただけではなく、すべてのジョイントに角度的な自由を与えた。面角と二面角、そして中心角が、多面体の固有の角度から解放された瞬間であった。

ベクトル平衡体=ジターバグ・システムによる対称的な収縮・拡大(Jitterbug : Symmetrical  Contraction Vector Equilibrium )

「ジターバグは、大きさのない、全方位的に脈動する核をもつモデルである。ベクトル平衡体を初期状態とするジターバグの変換システムは、大きさから独立した概念システムであるため、宇宙における法則の可視化が可能である。」バックミンスター・フラー 1975

『 SYNERGETCS 』1975

今回のシナジェティクス研究所が開発したシナジェティクスモデルでは、フラーが開発した第1世代のジョイント(1944)を、全方位に対して、自立できるように、モデルを軽量化させ、同時に、つねにより対称的に連動させるために改善された第2世代(1983)を経た第3世代のX型ジョイント(2005、2019)を採用している。(特許出願済)

ベクトル平衡体は「多面体」で達成できない宇宙観を物質化している。
モデル言語は、物質を経由して脱物質化する。
多面体の固有の角度から解放されたシナジェティクストポロジーでは、つねに2点間距離は維持される。

こちらのワークショップは終了しました。

キューブは2重の4面体に連続的に変換できる [Kajikawa Cube]

”Kajikawa Cube”は1981年に梶川泰司によって発見された。
バックミンスター・フラーが『コスモグラフィー』を執筆している最中であった。
それはバックミンスター・フラー研究所で発見された。

バックミンスター・フラーにこの ”Kajikawa Cube”をプレゼンテーションしたとき
彼は意外なことを告白した。
その告白は私を震撼させた。そして、その後のシナジェティクスを前進させた。
バックミンスター・フラーが当時完成させていたシナジェティクスにはない理論を
その後も探査するためのバックミンスター・フラーなき”SYNERGETICS 3″の開始だった。

バックミンスター・フラーの死後30年が経過した。
私は初期論文を公開することにした。

☆論文の全文ダウンロードはトップページ

ベクトル平衡体(jitterbug)のように、総三角形化されていないプラトン立体の中で
正6面体と正12面体も正4面体に連続的に変換可能なことが発見された。
さらにアルキメデスの多面体も同様に変換可能であることが同時期に発見された。

”Cube can be foldabale into two tetra” dicovered by Yasushi Kajikawa in 1981

http://synergetics.jp/
または
http://synergetics.jp/model/index.html

[Kajikawa Cube 1981]キューブは2重の4面体に連続的に変換できる。梶川泰司