月別アーカイブ: 2013年12月

風のトポロジー Earth Wind Map

非同時的で局所的な風を
外部から同時にみると大きなパターンが見える。

参照 Earth Wind Map  
http://earth.nullschool.net/jp/#current/wind/isobaric/1000hPa/orthographic=-281.60,29.20,481

北半球と南半球のトルク現象(回転軸と2極点において、互いに回転の向きが反転している)は
多頂点体の収縮拡大のパターンに類似している。
(『コズモグラフィー』(バックミンスター・フラー 著、梶川泰司 訳)の<正12面体の対称性の破れ>図解参照)

シナジェティクスのアナロジーは
バイオスフィアの全体の風の流れと方向のダイナミズムに
もっとも接近している。

どこかに風が吹けば
風がまったく吹かない場所がつねに2カ所できる。
その場所こそが極軸上なのである。

梶川泰司

シナジェティクスの師

シナジェティクスは
自ら作成し観察するモデリングから思考するのである。

異なる経験から制作されるモデリングが示す
構造と意味の絶えざる相互作用があるのみである。

そのように、見ることをつねに外部化すること自体がシナジェティクスである。
シナジェティクスは教えられてはいない。

動的なシステムに書き換えられないテキストは存在しない
という経験が師なのである。

クロノファイル

既知なるシナジェティクス・モデリングは
過去の優れたコレクションから再現できる。

ひたすら心を夢中にさせるそれらのコレクションの終わりに
新たなモデル言語が生成されるのではなく
はじめから何も蓄積しない行為こそが
モデリングの原点(デフォルト)である。

他者の経験を完全に複製することは困難である。
たとえ、バックミンスター・フラーのクロノファイルからでさえ。

モデル言語の生成は
精神を既知なるものから虚しくすることから生まれる。

貧困と断絶と多国籍から
ピジン言語が生まれるように。