テンセグリティモデルvs球面過剰モデル

多面体の内角の角度の総和は、
面数または頂点数の増加に比例して
無限に増加する。

しかし、平面と多面体の角度のそれぞれの総和の差異は
実際は720度以上でも以下でもない。
そればかりか、平面から720を奪った状態が多面体である。

そして再び多面体の内角の総和に
720度を加えた状態が球面である。

このパラドックスの発生源は
球面過剰にある。

これは古典幾何学の定理ではない。
球面過剰モデルは
シナジェティクスの偉大な発見の一つだ。
(『コズモグラフィー』バックミンスター・フラー著、梶川泰司 訳  p299~p301)

テンセグリティモデルにおける
振動とは、この球面過剰が一定に保存されるための
張力による角度的なサイバネティクスである。

もしも私のこの話が抽象的に聞こえるならば、
単純なモデルをつくる経験から
思考を構築すべきである。

高度に単純なことが視覚化されることはほとんど神秘に近い存在だ。