産業の巨大化の過程で限界に達するまで、
より多くのモノでより多くのコトを為す段階がある。
その後に、より少ないの材料、エネルギーそして時間で
より効果的な結果をもたらすための質的に変換する段階がやってくる。
つまり、すべてを統合するシナジーによって、
より少い非熟練労働者によって製造する
より小さな産業的アーティファクトで、
より包括的に効果的な道具が生産される段階に飛躍する。
大規模なコングロマリットは、この飛躍から、
不確実性またはリスクを分散し多様化したほうが
より有益でより安全で、より高い社会的信用が得られることを認識した。
こうして冷戦(第三次世界大戦)中に導入されたのは、
地球外の移動手段と輸送機関であり、
不可視の領域に潜ませた大量殺戮兵器の大量生産だった。
コングロマリットの多くはあらゆる国防用兵器の生産を包括できたので、
表向きの事業が財政困難または負債が返済不能に陥った場合でも
政府が保証する〈企業救済措置〉に必要な条件を合法的に満たすことができた。
コングロマリットは、搾取の手段を確実に間接的に
国家の税収入でまかなうことに成功したのである。
われわれの日常品のほとんどは、半世紀前のコングロマリットが開発し、
冷戦によって陳腐化され払い下げられたテクノロジーで生産されている。
(オフィスの無線LANシステムなども
1969年のアポロ宇宙船で使われたテクノロジーである。)
シナジーの理解において、
デザインサイエンスとコングロマリットとの違いはどこにもない。
宇宙の目的を知るメタフィジクスを除いて。