共鳴型と非共鳴型テンセグリティ

構造がある形態を維持しているのは、
閉じた有限のシステムを包括する連続的な張力機能によるのであり、
不連続で局所的な圧縮機能によってではない。

さらに、この形態からリダンダンシーをすべて排除した場合が
共鳴型のテンセグリティ構造である。

圧縮機能を連続させ、張力機能を非連続にした非共鳴型テンセグリティは
高い振動数でしか共鳴しない。
そして、外力の分散機能は著しく低下する。

しかし、通常の建物が、低い振動数(振幅は数m、周期は数十秒)の巨大地震で
ゆっくりと確実に破壊されるのは
自重を大地に流すようにしかデザインされていないからだ。