人間は大地を移動するために足を使う。
だから、人間は根ではなく
足が生えて生まれてくる。
人間は様々な足を発明した。
船には、大地の代わりに海がある。
飛行機には、空がある。
(しかし、大地や海や空を発明したわけではない。)
ところが、
自動車はタイヤがスムースに回転できる道路がなければ、
また、住宅は基礎を打ち立てる大地がなければ、
いまのところ機能しない。
歴史的に住宅は最も生産されてきたが、
大量生産の方法を回避し続けたので
金融資本主義によって不動産として証券化され、
船や飛行機のような大陸間を移動する機能(経済用語では流動性)を得た。
これ以上奪われないためには
住宅自体に、大気圏内を移動し停泊するための
足や浮遊装置が必要である。
(惑星探査船には軟着陸用の足がある。)
物理的に空間を移動するためには、
イデオロギーではなく、
テクノロジーが必要である。
* 参照
動く住宅の未来は、テンセグリティの実用化にかかっている。
2008年、シナジェティクス研究所が独自に開発した
モバイル用テンセグリティ・シェルターに関する +81の編集部によるインタビューが公開された。
http://www.plus81.com/plus/tnf/02/talk2_1.html