原子間の2点間距離を維持するために、
自然は、引力と斥力を利用する。
(しかし、斥力としての重力はまだ確認されていない)
テンセグリティは、自然が利用するこの原理を再現している。
2点間距離を接近させると他の2点間距離は、
互いに遠ざかり、球の半径は増大する。
互いを遠ざけようとする力は斥力である。
テンセグリティが原子モデルならば、
テンセグリティ・モデルの張力材に、ゴムひもは不適切である。
ボールのようにバウンドできないからではなく、
シナジー的に斥力の機能を形成できないからである。
テンセグリティは、互いに非接触な原子核にように
自律的に振動することによって、
致命的な変形を免れているのである。
システムの振動によって、
強度と剛性はより向上するのである。
そして、
構造の安定性を大地の静止状態に求める
建築の構造とは、決定的に異なっている。