日別アーカイブ: 2009年9月11日

反転したテンセグリティ構造=Inside-out

バイオスフィアは環境自体を内部化した。
半径6300キロの惑星に対して、
わずか10キロメートルの厚みの同心球状の大気圏によって。

細胞では細胞内部に張力が包含されているが、
テンセグリティシェルターでは、つねに張力は外部に現れる。

テンセグリティシェルターは、内部を完全に空洞化するために、
内部を外部化した環境を形成するために、
反転(Inside-out)した構造をもっている。

人間の筋肉という張力もまた、
蟹のように内部化された張力をもった甲殻類とは異なっている。
骨という圧縮材は内部化されている。
肺呼吸のための大きな空洞が必要だったからである。

テンセグリティは最初から、垂直な無柱の空洞構造として、
ジオデシック理論よりも前に発見されている。

この事実はもっとも誤解されている原理の発見の順序である。
ジオデシック構造は、テンセグリティ構造の特殊解である。
ジオデシック構造では、圧縮力と張力の機能はまだ分離されていない。

安全性と軽量化は、この機能の分離から生まれる。