一番危険な構造とは
大地震で瓦解する構造のことではない。
その構造が理解され採用されたら、
それによって建築業界全体が崩壊するような
構造システムのことである。
このシステムこそ、
30年ローンでより高価な
固体的構造を買わされてきたユーザーにとって
その非固体的で柔軟な強度がゆえに
未だ不可解なものであったとしても、
決してこの超軽量構造は
人間がデザインした構造ではなかった。
隕石から発見されたことで
フラーレンやナノチューブが
高温にも衝撃にも耐えることが<証明された>が、
この宇宙ではありふれた
この炭素の純粋なテンセグリティ構造に
21世紀の建築家たちは無関心を装ってきた。
炭素の純粋なテンセグリティ構造とは
圧縮材も張力材も炭素から構成可能であり、
生命有機体においてはタンパク質からも構成可能である。