<形態が機能に従う>デザイン理論(=バウハウスの中心思想)の終焉は
バックミンスター・フラーがテンセグリティ原理の発見とそのモデル化と共に、
エフェメラリゼーションとして概念化した瞬間から始まっていた。
つまり、真の機能は非物質化する傾向を見抜いた瞬間から
形態は機能にとって二次的な要素となったのである。
大量生産の前提を構成する工場設備には依存しないこの産業革命は
情報量にも依存しなかった。
哲学が産業に影響を与えるほど普遍的な問いを発する
最初のメタフィジックスの時代にいるのである。