一つの弦が切れたら、破壊が始まるのではなく
残りの弦で、新たな構造とパターンを自動生成する。
これが、テンセグリティのリダンダンシーである。
除かれるべき過剰や余剰からでもなく
何かに備えて付加したシステムからでもなく
全体を回復させる機能は、シナジーの未知の作用である。
非有機体生命以外における
複合した物質の神秘は無数に存在する。
この神秘を解析するよりも前に
複製するテクノロジーは科学である。
一つの弦が切れたら、破壊が始まるのではなく
残りの弦で、新たな構造とパターンを自動生成する。
これが、テンセグリティのリダンダンシーである。
除かれるべき過剰や余剰からでもなく
何かに備えて付加したシステムからでもなく
全体を回復させる機能は、シナジーの未知の作用である。
非有機体生命以外における
複合した物質の神秘は無数に存在する。
この神秘を解析するよりも前に
複製するテクノロジーは科学である。
耐震や免震などの付加的な装置を不要にするばかりか
大地を自重を流すために利用しないテンセグリティは
軽量と強度を物質化するために、振動を望む。
美しいテンセグリティは少ない。
床の上に落下させて、何度もバウンドしなければ
シナジーを物質化していないモデルだ。
モデル言語を習得しないまま
形態から入った段階のモデルは衰退する。
テンセグリティ構造ほど破壊されにくい構造はない。
しかし、もっとも破壊されにくいのは
張力に対する間違った概念である。
張力と重力を同一視できない場所にいるかぎり。
圧縮力の心配によって<構造とパターン>を乱し
張力の心配によってシナジーを疑う人々が
テンセグリティのPCによるシミュレーションからはじめるのは
計算主義の気安めと依存からである。
航空力学はライト兄弟の飛行実験の成功以後に作られている。
航空機の構造よりもテンセグリティ構造は
水素原子のように、宇宙空間ではありふれた構造である。
シナジェティクスなきシミュレーションから
人類の有用な<構造とパターン>は発見されないだろう。
共鳴型テンセグリティモデルの制作による
モデル言語の習得なくして構造とパターンの理解は得られない。
バックミンスター・フラーが望んでいた共鳴型テンセグリティモデルは
インターネット上にほとんど存在していない。
形態の愛好と模倣はシナジェティクスには無縁である。
トラス構造は常に全面的に自由であるか
あるいは、
常に全面的に自由でないか、そのいずれかである。
完全な12方向の自由のためには、軽量化と剛性化が達成されなければならない。
同時にそれらが達成された理想的なトラス構造では
その構造を構成する4面体と8面体のモジュールの構成比は1:1である。
自動車や航空機、そして住宅の
壁や床は、まだ科学的に構造的ではない。
科学者は、「混沌から秩序をもぎ取る」と言われてきた。
科学者の物理的な実験によってこれまでわかったことは、
自然の先験的な秩序または
科学者の自身の作業仮説を発見させた優雅さで
つねに作用している宇宙に比べると
彼らのもぎ取った秩序はつねに粗雑に見えるということである。
幸運にもその粗雑さを免れて優美さを備えたまま発見された
シナジェティクスモデル群のなかにテンセグリティモデルがあるが
明らかにその優美さは宇宙に属する。
圧縮力の心配によって<構造とパターン>を乱し
張力の心配によってシナジーを疑う人々は
テンセグリティのPCによるシミュレーションからはじめる。
リスクのない計算主義の気安めと依存から
人類の有用な<構造とパターン>は発見されないだろう。
共鳴型テンセグリティモデルの複数回の制作による
モデル言語の習得なくして
動く<構造とパターン>の理解は得られない。
航空力学がライト兄弟の飛行実験の成功以後に作られたように
モバイル・テンセグリティシェルターの居住実験の成功なくして
モバイル可能なテンセグリティ構造の動的な構造力学は完成しない。
モバイル・テンセグリティシェルターの居住実験に使用される縮小モデルには、
縮小されないすべてのモバイル用のテンセグリティ機能が備わっている。
宇宙で起こることは
稀に机のモデルでも起こり得る。
非同時的だが
宇宙は一つしかないからだろう。
シナジェティクスモデルに機能が再現できるのは
機能は縮小しても変わらないからだ。
シナジェティクスのデスクトップ理論は
バーチャルではない。
圧縮力は
主観的には、ある種の反作用による反発力のように感じられ
拒絶であり、嫌悪を意味してきた。
張力もまた、ある種の引っ張りによる引力のように感じられている。
主観的に引き合う力は、より人間的に理解される。
テンセグリティにおいては
引力も斥力も非同時的に存在する。
テンセグリティは斥力によっても統合されている。
斥力テンセグリティは、もっとも馴染みがない。