住宅の空間機能は人間の意識を
矯正する空間になるばかりか
精神病を発現させる可能性が高い。
仮設住宅でその隠れた機能は
短期間に、そして
最大限に現実化する。
本来の空間機能は
物事の在り方に気づき、同時に自己との関わりを向上させる。
自分の住み家を、自分で作り出し
自分で管理し、修理できない哺乳類は
人類だけである。
住み家制作を専門分化し、その所有のみに従事したのは
怠惰に矯正された結果である。
これまでの住宅の空間機能に
エネルギーと食糧、そして水の包括的な再生装置が
まだ組み込まれていないのは、
意識的な進化を自負する哺乳類としては、もっとも不完全で
不健全である。