http://www.childrenshospital.org/research/Site2029/mainpageS2029P23sublevel2
このシミュレーションはDr.イングバーの細胞テンセグリティの原型モデルをシミュレーションした場合である。
これは、ゴムひもをテンション材にしたテンセグリティモデルにほとんど近似しているように見える。
本質的なテンセグリティモデルの機能を再現しているとはいえない。
そもそもシミュレーションは、現実に行う事が危険を伴う困難か、またはコスト的に不可能ある場合、あるいは種々の選択条件を量産前に検証する場合などで用いられるのであるが、このシミュレーションは特定要素をデフォルメさせているだけである。
テンセグリティモデルは、
テンセグリティが概念的に把握できていない以上、
テンセグリティのシミュレーションモデルをプログラムできるはずもない。 (実際彼らは、ゴムひものテンション材の市販のキットから理論を形成しているので、落下させても、ボールのようにバウンドすることはないだろう。テンセグ リティがテンセグリティを内包する場合のモデルの場合も実際のモデルを制作して比較すれば一目瞭然である。)
言い換えれば、構造としてのテンセグリティのこの種のシミュレーションモデルは、モデル化が不完全なので、現実のテンセグリティモデルを再現できていないのである。
テンセグリティがわれわれの想像力で類推できるほど、シナジーのシナジー乗が超越的であるのではなく、テンセグリティモデルを観察する側の、形態と概念モデルの差異が明確に再現されるのである。
本質的なテンセグリティモデルの劇的な外力の分散機能は簡潔に再現される。密閉された空気をもったテニスボールやサッカーボールのように、落下後に高くバウンドするといった単純で高度な相互作用に変換される。