多頂点体(polyvertexia)

科学史上最初のモデルは、炭素の4面体モデルであった。
次に科学史上最も短いノーベル賞論文は、遺伝子の2重螺旋モデルであった。
そして、20世紀の終わりに3番目の炭素の結合モデルの発見によって、
物理学の概念は大きく揺れ動いた。

実際、フラーレンの発見では、面数が観察されたのではなかった。
発見者たちは、観察された情報を新しい概念で再構築したのだ。
頂点という出来事の数(=分子数)を新しいモデル言語で統合したのだ。

シナジェティクスは、フラーレンが発見される前から、多面体という固体的概念から
多頂点体(polyvertexia)の概念を発見して、様々な数学的発見を蓄積していた。
バックミンスター・フラーレンという長い学名には
シナジェティクスへの敬意が顕れている。   Y.K