ジオデシック・ドーム

一回の飛行で輸送と設置ができ、アメリカの南極基地の直径43メートル、
床面積1400平方メートルの、
ステンレス鋼とアルミニウムでできたジオデシック・ドームは
風速120m以上のブリザード(極地に見られる暴風雪)に耐えられるばかりか
完全に雪に埋没したときの積雪荷重に耐えられる。

つまり雪かきのまったく不要な構造を
どうして日本の豪雪地帯に建造しないのか。
同時にこれ以上の経済的な耐震機能を備えた空間構造は
建築テクノロジーには存在しない。

極地での日常的な頻度で発生する非常事態が、
建築ビジネスではないだけである。