物質とエネルギーが互いに作用し、
より秩序の高い状態になる現象に振動がある。
例えば、原子は絶対零度においても静止することなく振動している。
(ヘリウムは絶対零度近傍でも振動する。)
結晶質では格子振動となる。
こうした零点振動や格子振動はテンセグリティ構造が原因である。
テンセグリティ構造は、
周囲の環境と共存した状態を形成するために
つねに振動するシステムである。
自然は振動というmore with lessを採用する。
振動は構造をつねに軽量化すると考えられる。
そして人々が住居に
無振動の静止的な固体的建築を望んでいるかぎり、
周囲の環境と共存する非平衡系の
真のエコロジー的解決策には到達しないだろう。