日別アーカイブ: 2009年1月29日

テンセグリティ原理について

これまで間違ってバックミンスター・フラーの言質とされてきた
19世紀的な還元主義の<Think global, Act local.>は、
人間だけのうぬぼれた同時的な行動パータンに陥りやすく、
他の部分と分断され孤立し、最終的に支配されやすくなるのである。

<Think global, Act local.>は、
非構造的であり、モデリング不可能である。
そして、構造の安定化にはほど遠くシンタックスの乏しい命令形である。

本質的にゴムバンドのような弾性的ではないテンション材によって
テンセグリティ・モデルを構成した場合、
圧縮材と張力材の各部材間のすべての相互作用をみれば、
次のことは明確に理解可能である。

すべての部分は、それぞれ他の部分に非同時的に作用している。

あるいは、全体を変えることなくしてどんな部分も変化しない。

バックミンスター・フラーならこういったに違いない。
<Nothing can change locally without changing everything else.>