テンセグリティの自動張力調整機能

テンセグリティはジオデシック構造に比較すれば
ジョイントレスであると言われてきた。
なぜなら、テンセグリティのジョイントは張力材自体である。
本質的にテンセグリティ構造はジオデシック構造よりは最軽にデザインできる。
しかし、ターンバックルでテンセグリティの張力調整機能を代行させている限り、
最軽量にはほど遠くなる。

自然がテンセグリティの張力調整をテンション毎に
取り付けたターンバックルでするとは思えない。
ターンバックルのないテンセグリティモデルの制作には
高いエンジニアリング以上に新しい理論が必要だ。

シナジェティクス研究所のテンセグリティ開発チームは、
これまでになく均一な張力で統合された超軽量テンセグリティ・シェルターの
プロトタイプの開発に成功した。

ターンバックルを完全に排除しても、テンセグリティの張力を
自動調整する機能を形成するための新たなハードウエアは不要だった。

さらに、この張力材の重さに対する強度の増加が構造システムの
エフェメラリゼーションを加速する場合は、
張力材がそれ自体を構成する炭素の原子構造の原子間引力のモデリングにより
接近した証明になるだろう。
自然は、機能の増加のための解決策を新たな部品数の増加や重量増加に求めない。
(その結果、増加する質量は原子数や原子核の殻構造のように
つねに整数比で自己形成する。)

参照
自然のエンジニアリング