デルス・ウザーラ

最悪のことを考えて、
なおもポジティブでクリティカルに行動するデルス・ウザーラは、
バックミンスター・フラーのデザインサイエンスの包括的な方法と重なる。

最悪とは、もっとも包括的な想像力で描かれる。
専門家は最悪のことは、苦手だ。

最悪の情況は、同時的かつ非同時的に、
そして連続的かつ断続的に
生成され、その経路は最長になる。

デルス・ウザーラは、タイガの森で生き延びた猟師として演じられたが、
彼の先祖はロシア沿岸部をカヤック(=バイダルカ)で移動する海の民だった。

それゆえに、20世紀最初の張力を応用した最初の正4面体状の軽量シェルターをデザインできたのだろう。
このシェルターの軽量と分解機能は、
最悪の情況を回避するための最重要な機能の一つだ。

そして、デルスは誰よりも(つまり、軍隊よりも)天然素材を含む
既製品を利用する包括的な知恵に長けていた実在の人物である。