デザインサイエンスは、
「デザインという人間の創造的行為を理論的に説明する」ような
疑似科学性を装った自惚れたアブノックスではない。
「複数の原理を相互に調整し秩序づける行為を私はデザインと呼ぶ」 RBF 1975
自然のデザインの超越性を学ぶメタフィジックスから
生まれたデザインサイエンスは、
他の有機体生命を犠牲にすることなく、
シントロピックに保護する「可能な構造」に
変換するための絶えざる原理の発見と、
より少ない物質と時間とエネルギーによって
具現化するためのテクノロジーの統合を目指している。
シナジェティクスモデルは、
すべて「可能な構造」に変換された原理群である。
「可能な構造」こそ、もっとも抽象化された物質だ。
92種の有限な元素のように。
新たなシナジェティクス原理が発見されない
デザインサイエンスは存在しない。
デザインサイエンスの先見性と定義は、
1927年に始まるエフェメラリゼーションによって、
より加速度的に確認されている。
☆参照
『クリティカル・パス』バックミンスター・フラー著 梶川泰司 訳
(白揚社 2007)第6章 ワールドゲーム
『宇宙エコロジー バックミンスター・フラーの直観と美 』
バックミンスター・フラー+梶川泰司 著(美術出版社 2004)