一般的にスケールモデルとは、複製技術を前提にした場合、
実在する静的または動的な「メカニズム」を、
縮尺に基づいて作製した模型を意味してきた。
しかし、その模型が実在の機能までも備えていることは稀である。
実際、飛行しない航空機のスケールモデルや
走行しない自動車のスケールモデルをみてもわれわれは驚かない。
シナジェティクスモデルはスケールモデルではない。
大きさから独立しているばかりか、
「構造とパターン」がすでに実在する機能を自動的にかつ自律的に形成している。
一方、われわれは,機能を備えた
実在する原子核構造の拡大モデルを
制作することは不可能である。
シナジーは縮尺に基づいて作用しない。