<undo>
とは元に戻すである。
どんなアプリでもundo機能がなければ、
仕事はできない。
<undo>とは
間違うことを前提にした
最小限のtrimtabである。
クリティカル・パスのフィードバック機能は
この最小限のtrimtabの集積であり
失敗の神秘(ミスティク・ミスティーク)
(『宇宙エコロジー』バックミンスター・フラー+梶川泰司 第2章 美術出版社 2004)
の発見からデザインされている。
<undo>
とは元に戻すである。
どんなアプリでもundo機能がなければ、
仕事はできない。
<undo>とは
間違うことを前提にした
最小限のtrimtabである。
クリティカル・パスのフィードバック機能は
この最小限のtrimtabの集積であり
失敗の神秘(ミスティク・ミスティーク)
(『宇宙エコロジー』バックミンスター・フラー+梶川泰司 第2章 美術出版社 2004)
の発見からデザインされている。
クリティカル・パスの利点は失敗しないことであるが、
それでも失敗したなら、見事な失敗になるだろう。
例えばダイマクションハウス。
このプロトタイプが量産に失敗したのは
投資家の期待する
「ほとんど何のリスクも負わない資本主義」にある。
それから70年が経過した。
もちろん、クリティカル・パスはすでに
バージョンアップしている。
ジオデシック理論やテンセグリティ理論を採用したとしても
生存に関与しないアブノックスなシェルターを量産するための
ノウハウからなにも革命的な構造は生まれなかった。
デザインサイエンスのためのクリティカル・パス法は
生まれ変わったのである。
産業技術の革命に最適化したばかりか、
ジオデシック理論やテンセグリティ理論自体が
生まれ変わったからである。
シナジェティクスによるプライムデザインは
ついにあたらな開発方法を選択できる環境を形成したのである。
プロトタイプを無料で公開する方法は
バックミンスター・フラーの1944年のエネルギー自立型金属住宅
ダイマクションハウスに始まる。
第2次世界大戦の終結が見えたと同時にアメリカ後期産業の衰退から戦闘機の製造システムが
すべて払い下げになる冷戦前夜の状況からこのプロトタイプが生まれたのである。
そして、R.B.FのデザインサイエンスとSNSとの違いは
見えない法律家資本主義を批判するアンチ・アブノックスを展開したことである。
■ 無線(電力有線ネットワークからの自律)
■ 無軌道(分解移動型で空輸可能、土地不動産からの自律)
■ 無管(上下水道からの自律)の住宅デザインは、
最新の仮設住宅でさえ到達していない。
ライフラインの無料化をインストールしたダイマクションハウスこそ
量産住宅という生存に直結したサービスシステムを含む最初のプロトタイプであった。
つまり、
真のアプリとはハードシステムと不可分であり、その包括性こそが
法律家資本主義の利権を脅かすことができる。
同じ理由から住宅に使用する本質的な燃料電池の開発は
意図的に遅らされているのである。
原発が二酸化炭素を排出しないという疑似エコロジーの支配と共に。
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参照
ジオデシック主義者が最良のジオデシック構造をデザインできなかったように、
張力主義者は最良のテンセグリティ構造をデザインできなかった。
ジオデシック主義者も張力主義者と同様に、
バックミンスター・フラーがジオデシック理論よりも
テンセグリティ原理を早く発見している事実を認識していない。
デザインサイエンスの工学は
エフェメラリゼーション(doing more with less)の楽園である。
そこでは重さのないシナジェティクスの果実が実る。
張力材の連続性をみて楽観できても
不連続な圧縮材をみると悲観しがちであるが
真の構造は地球に降り注ぐ隕石のなかで生き続けてきた。
テンセグリティ構造は、まだ人の理解の百分の一にすぎない。
シナジェティクスは
メタフィジックスである。
モデリングからよりも、
ダイアローグからよりも、
書物と学校から、
学ぶことをより少なくすべきである。
シナジェティクスは
21世紀の知的産業社会のための
トリムタブの宝庫だ。
究極のトリムタブとは
重さのないモデル言語である。