デザインサイエンティスト

人類最長の学習過程を必要とする
デザインサイエンスにおいて、
芸術家・科学者を自認する
それらデザインサイエンティストは、
40歳代までに数学や科学の分野で
まったく新しい独自な研究を見出せないならば、
最終的に<普遍的な生活器(livingryまたはTrimtab)>
のデザインを生み出すまでには至れないだろう。

そのデザインにおける普遍性こそは
自ら発見した自然の秩序と複数の原理間との
統合性から生まれる
非物質化(=エフェメラリゼーション)の度合いで決定される。

この非物質化への挑戦、
つまり
バックミンスター・フラー死後40年間に渡り
デザインサイエンスの歴史が生んできた
<普遍的な生存のためのTrimtab>は、
総合性を自負する”学際的科学”から
ついに生まれなかった。

彼らの目指す独創性と
人類が生存のために必要とする自然の秩序とが
あまりにも隔たっていたからである。