日別アーカイブ: 2013/07/27

共鳴テンセグリティの起源

張力に対する反対称的な概念は圧縮力である。

圧縮力はその力の及ぶ物体に軸方向を定めようとする力である。
張力はその力の及ぶ物体どうしのある複数点間における応力を領域に展開する力である。

閉じたテンセグリティ球において
張力は線状の物体に対して加わる力の反作用力として 
線状の物体がその力を及ぼしている物体に対して加える力、
つまり圧縮力を生じさせているのである。

張力がなければ圧縮力は形成できないが張力は圧縮力が制御するテンセグリティは
明らかに、上記の張力と圧縮力についての知識から生まれたのではない。

共鳴型テンセグリティは動的なバイオスフィアと
絶えず共鳴しているもっとも鋭敏な外力分散型自動機械である。

この自動機械を構成する不連続な圧縮材を統合するための張力ネットワークは
自然の観察や自然の形態模倣からではなく
バックミンスター・フラーの独自な想像力(=モデル言語力)が再構成している。

人間の想像力だけが、テンセグリティ原理の知識と物質を統合できたのである。[梶川泰司]

☆外力分散型の稠密充填型テンセグリティ・ジョイント(特許)を使用した球状テンセグリティモデル
                      構造デザイン 梶川泰司 + モデル制作 嶋あゆ子

[解説]テンセグリティジョイントと柔軟な強度と剛性について

各圧縮材端部に形成されたテンセグリティ・ジョイントによって
外力分散を短時間に効果的にする動的なネットワークの機能を形成すると同時に、
テンセグリティ構造の強度が飛躍的に増大するのは、テンセグリティ・ジョイントの軸回転機能による。
さらに、強度の飛躍的な増大は同一のテンション材の破断の限界が劇的に向上していることを意味する。

柔軟な強度と剛性は、軸回転機能のあるテンセグリティジョイントとネットワークとの相互作用から生まれる。
                               

再考・モバイルテンセグリティと<動く生産ライン>

より少ないより軽量な構造部材によって構成可能な
モバイル・テンセグリティシェルターのプロダクティビティが
家庭やスタジオから24時間繋がる
動く生産ラインによって、
その開発力と生産力が
より少ないエネルギーで、より短時間に、
より加速できる歴史的根拠について


船舶を生産するデザイナーは、各国のドッグで移動しながら生産する最初の生産ラインを発明した。
現代の自動車の生産ラインは、地上に固定されているように見える。
しかし、陸路の流通経路を各部品が流れることによって、
船舶の動く生産ラインのように相対的に<動く生産ライン>を形成してきた。


そして現代のオンデマンドにみられるように、
すべてが移動しながらアセンブルできる陸路、海路、空路による生産ラインに転換されつつある。
流通経路を支配する組織は、衛星ネット上で個々の注文を受けながら、
トラックという動く分散型倉庫から直接販売店に配送するまでの輸送システムを持っている。
これらは、動く生産ラインの変形システムである。


生産も消費も、動く閉じた柔軟な関係、つまり流体地理学的な世界観を急速に形成している。


しかし、教育と労働だけが、毎日同じ場所への通学と通勤を余儀なくさせられている。
これは21世紀に継続された反流動的で固体的な世界観である。
(1〜4;<犬のしっぽブログ 梶川泰司 2007年1月29日 から全文引用 >)


自宅学習と在宅勤務を始動させるためのモバイル・シェルターの現実的なデザインと生産に
必要な環境諸条件はすでに整備されている。
それらは、非同時的な産業化の複数のプロセッションによって形成されてきた。

モバイル・テンセグリティシェルターは、21世紀のトリムタブ(trim tab)である。

☆この初期の2007年型のモバイル・テンセグリティシェルターは
現在2013年の最軽量の量産型のモデルとして開発中である。
                                       
シナジェティクス研究所 
デザインサイエンティスト 梶川泰司 
2013年 7月27日