再考・モバイルテンセグリティと<動く生産ライン>

より少ないより軽量な構造部材によって構成可能な
モバイル・テンセグリティシェルターのプロダクティビティが
家庭やスタジオから24時間繋がる
動く生産ラインによって、
その開発力と生産力が
より少ないエネルギーで、より短時間に、
より加速できる歴史的根拠について


船舶を生産するデザイナーは、各国のドッグで移動しながら生産する最初の生産ラインを発明した。
現代の自動車の生産ラインは、地上に固定されているように見える。
しかし、陸路の流通経路を各部品が流れることによって、
船舶の動く生産ラインのように相対的に<動く生産ライン>を形成してきた。


そして現代のオンデマンドにみられるように、
すべてが移動しながらアセンブルできる陸路、海路、空路による生産ラインに転換されつつある。
流通経路を支配する組織は、衛星ネット上で個々の注文を受けながら、
トラックという動く分散型倉庫から直接販売店に配送するまでの輸送システムを持っている。
これらは、動く生産ラインの変形システムである。


生産も消費も、動く閉じた柔軟な関係、つまり流体地理学的な世界観を急速に形成している。


しかし、教育と労働だけが、毎日同じ場所への通学と通勤を余儀なくさせられている。
これは21世紀に継続された反流動的で固体的な世界観である。
(1〜4;<犬のしっぽブログ 梶川泰司 2007年1月29日 から全文引用 >)


自宅学習と在宅勤務を始動させるためのモバイル・シェルターの現実的なデザインと生産に
必要な環境諸条件はすでに整備されている。
それらは、非同時的な産業化の複数のプロセッションによって形成されてきた。

モバイル・テンセグリティシェルターは、21世紀のトリムタブ(trim tab)である。

☆この初期の2007年型のモバイル・テンセグリティシェルターは
現在2013年の最軽量の量産型のモデルとして開発中である。
                                       
シナジェティクス研究所 
デザインサイエンティスト 梶川泰司 
2013年 7月27日