アインシュタインの操作主義的方法論 2

彼らの操作主義には共通点がある。
〈操作主義的なプロセス〉は〈自明の理〉から思考を絶縁させたことである。
それゆえに、シナジェティクスは自らの孤立と孤高を飛び越えてわれわれを直観的な理解に結びつける。

第6章で紹介されるシナジェティクス・モジュール理論は、アナロジーを超えた素粒子論であるが、
これらのモジュールの発見こそは操作主義的数学を代表する収穫である。
シナジェティクス・モジュールにおける対称的分割から最初の非対称的分割を構成する概念は、
この収穫によってわれわれが分割を規定する経験的操作
または手段と同じであるという前提を見事に証明している。

(残念ながら、第6章では表面積と体積の<シナジー的誤差>を生じさせる
アインシュタイン・モジュールの紹介は省略されている。
新たな大型のシンクロトロン加速器が完成するまで、
アインシュタインを理解したと自負する物理学者たちは、
このEモジュールの存在には無関心を装っている。
エネルギーには形態がないという〈自明の理〉にしたがって。)

フラーの操作主義は、経験主義の成熟さを市民社会に求めなかったが、馬を早く走らせるために、
その鼻先に人参をぶらさげるタイプの実験科学者にとってもふさわしくない野生の思考が潜んでいる。
彼はプラグマティズムのように経験的に、観察という経験から原理を発見できるとは思わなかった。
『コズモグラフィー』で登場するモデル群は、数学的に証明可能な、
しかし美と直観に支えられた新しいメタフィジクス言語だ。
自ら構築した発見のインデックスさえ模倣しないシナジェティクスは、
ついに自然を模倣しなかった。

バックミンスター・フラーがアインシュタインの操作主義的方法論に深く影響されたことこそ、
誰にも似ていない理由である。