炭素繊維を使った複合材の構造とマイラーの皮膜から構成された史上初の
翼長29メートルの人力飛行機は、20キログラムの重量しかなかった。
それは1979年の記録だ。
地球温暖化に適応したシェルターを、金属でデザインしようが、
再生的なプラスティックでデザインしようが、
分解・移動できない固体的住居は時代遅れである。
半永久的に個人が居住できるモバイル用シェルターが、
人間の平均体重よりも軽くできる構造は、
原理的にテンセグリティ・ジオデシック構造しか存在しない。
人力飛行機の設計のように、
この人力居住機械はハンドメイドで十分だ。
なぜなら、必要な道具と素材はすべて生産されているからだ。
21世紀の経済恐慌は、生産性の低下からではない。
(過剰な生産性を兌換紙幣が奪っているシステムに科学者や技術者は無頓着すぎるだろう)
必要なモノをデザインするためにクライアントは必要ではない時代にいる。
デザインサイエンスは再開された。
宇宙の要求に従った、
元素の平均的分布化こそ環境デザインだ。
参照
+81 シナジェティクス研究所インタビュー
http://www.plus81.com/plus/tnf/talk2_1.html